掛取引をする業界では、請求を起こしてから入金までに間が空きます。
通常は、入金予定にあわせて仕入計画などを立てます。
ここで、入金が遅れたり、入金までの間に取引先が倒産すると、途端に自社が窮地に立たされます。
考えてみてください。
利益率が5%のビジネスだとして、250万円の利益が飛んでしまったら、これをカバーする売上はいくらになりますか?
そうです。5000万円です。あらたに5000万円売り上げなければ、250万円の損失を取り戻せないのです。
契約書というのは、入金がなければ単なる紙切れにすぎません。
いくら契約で有利な内容を決めていたとしても、債権を回収できなければ何の意味もないのです。
契約書を作らなくて良いと言っているわけではありません。
契約書は、自社を守るツールです。
自社が相手からクレームが入った場合に対抗できるのは契約書の記載です。
ですから、契約書は絶対に必要です。
それでも、契約書を作って安心ということにはなりません。
取引相手の支払能力の調査・審査は常に必要です。
ビジネスは、売って代金を回収しての繰り返しです。
与信管理を疎かにすることのないよう、あらためて自社の体制を見直してはいかがでしょうか?
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